“誰のための仕事?”と働くことに迷ったあなたへ | ぽりの提案ブログ〜シンプルな働き方のススメ〜 

“誰のための仕事?”と働くことに迷ったあなたへ

日々のお仕事お疲れ様です! ぽり です!

福祉の仕事に携わっていると、「この仕事は誰のため?」「自分は何のためにやってるんだろう?」と悩む瞬間があります。
目の前の利用者の支援に力を尽くしているはずなのに、届かない、伝わらない、わかってもらえない。
そんな行き詰まりを感じて、すべてが嫌になったこと、ありませんか?

私は、まさにそうです。今でもそう思って苦しくなることがあります。そんな時に私がどう考えて、どう前を向いているのかをあなたにお伝えすることで、少しでも前を向くお手伝いができればと思います。

利用者との関係に悩み、心が折れそうになった日々

ある時期、私は利用者の方から「分かってくれない」「あなたとは話したくない」とはっきり言われたことがありました。
その方の希望が、どう考えても悪い方向に進んでしまうことは目に見えていて――
私はその人のことを想って提案をしていたつもりでした。

でも、その想いは伝わらなかった。
敵意を向けられたとき、自分のやっていることがすべて否定されたような気がして、
「もう無理かもしれない」と感じてしまいました。

上司の言葉が、今も心に残っている

そんなとき、直属の上司がかけてくれた言葉があります。

「真摯に向き合って、しっかりと話を聞く時間を作れば、多少の想いのズレがあってもすり合わせることができる。その時その時で、伝わることと伝わらないことがあるのは仕方ない。でも、常に真摯に向き合うことが大切。相手のことを“一人の人”として向き合ってごらん。」

この言葉は、落ち込んでいた私の心にすっと入ってきて、
「もっとやらなければいけないことがある。」と思わせてくれました。

少しずつ、関係が変わっていった

そこから私は、時間がかかっても“話を聴く時間”をしっかりとるように心がけました。
正解を急がず、「この人は今、何を思っているんだろう?」と丁寧に聴く姿勢をもつことで、
相手の表情や反応が少しずつ変わっていきました。

すると、支援の過程そのものが、目に見えるようになってきたんです。
「今この人はどこにいて、どこに向かっているのか」が、自分にも見えるようになった気がしました。

今も、悩みながら働いているけれど

正直に言えば、今も悩むことばかりです。
でも、苦しさや迷いには、意味があるのかもしれないとも思えるようになりました。
今思えば、当時の自分は座学で学んだ技術を中途半端に理解して、
表面上でやっているように見せて、満足していたのだと思います。
対人援助職である以上、本質は、技術を相手にみせることではなく、相手のことを思いやることが大切です。

迷うということは、それだけ真剣に誰かと向き合っているということ。
答えが見えない日があっても、「それでも向き合いたい」と思える気持ちが、
自分自身を支えてくれているのかもしれません。

今、しんどいあなたへ伝えたいこと

もし今、「もう疲れた」「やりがいなんて感じられない」と思っているのなら、
それはあなたが“人とちゃんと向き合っている証”だと、私は思います。

だからこそ、無理をしすぎずに、
少しだけ立ち止まって、気持ちを整理する時間をとってみてください。
誰かと比べる必要も、無理に頑張る必要もありません。

私も、日々の中で悩みながら、それでもなんとか福祉の現場に立っています。
だから、あなたもきっと、大丈夫です。

まとめ:答えは日々の中にある

「誰のための仕事なのか」
それは、簡単に言葉にできないかもしれません。
でも、毎日目の前にいる人と向き合っているその時間に、あなたなりの答えが少しずつ見えてくるはずです。

私自身は、もちろん自分のため、家族のため、生活をするために働いていますが、
それと同様に目の前にいる人の今後がより良くなるよう、「目の前の人のために」働いています。

悩むこと、苦しむこと、立ち止まること。
それらもすべて、福祉という仕事の一部であり、あなたがこの仕事に真剣である証です。

あなたの働きが、誰かの人生を支えている。
その事実を、どうか忘れないでくださいね。
そして自分だけで抱えず、他の人に頼ってみてください。
常に真摯なあなたであれば、周りの人もきっと真摯に向き合ってくれます。

この記事が少しでも心を軽くするきっかけになれば嬉しいです。
悩みながら働いている仲間が、ここにもいます。

このブログでは日々の仕事や生活をシンプルにして楽になるための考え方などについて発信しています。
もしよろしければ、他の記事もご覧いただき、それらの記事がみなさんの一助になれば幸いです。

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