“人間関係ミニマリズム”福祉職のあなたが人疲れしないたった2つ工夫 | ぽりの提案ブログ〜シンプルな働き方のススメ〜 

“人間関係ミニマリズム”福祉職のあなたが人疲れしないたった2つ工夫

人間関係で疲れがちな福祉職のあなたへ

ぽり@福祉パパ
ぽり@福祉パパ

福祉の仕事って、毎日たくさんの人と関わる分、気づかぬうちに心がすり減っていませんか?

利用者さん、ご家族、関係機関、そして職場の人たち…
1日を終える頃には「もう誰とも話したくない…」と感じることもあると思います。

そんなあなたに、私の実体験をもとに人疲れしない“人間関係ミニマリズム”をお伝えします。

なぜ福祉職は人間関係で疲れやすいのか?

実際、福祉・介護業界では**離職理由の第1位が「人間関係」**と言われています。

📊【参考】厚生労働省「令和4年度 介護労働実態調査」
介護職の離職理由(複数回答)
1位:職場の人間関係がよくなかった(36.7%)
2位:法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満(28.0%)

この結果は、介護に限らず、障害福祉や医療福祉の現場にも当てはまるでしょう。

利用される方々の想いを知り、よりよい生活ができるように支援をしていくだけでも、常に様々なことを考えて最善を選ぶことが求められるため、多くのストレスと抱えやすい傾向にあります。(もちろん私自身、そこに一番のやりがいを感じています。)

そこに加えて、支援は一人ではできないため、チームとして支援している多くの同僚や上司・関係者といった様々な方々から求められることや自分が相手に求めたい気持ちとの差が次第に大きな溝となり、モチベーションの低下やバーンアウト(燃え尽き症候群)の原因につながります。

私自身、同僚や関係者の離職を多く目の当たりにしてきました。一人ひとりはとてもいい人でそれぞれ素敵な想いを持っているにもかかわらず、集団になるとその想いがうまく伝わらず、苦しそうになり、次第に辞めていってしまいました。私はそんな皆さんを見ている中で必要以上に相手に求めない「人間関係ミニマリズム」の考え方を持つことで人疲れせずにモチベーションを維持して働くコツなのだと気づき、実践してきました。

人間関係ミニマリズムとは

ミニマリズム=「最小限で、豊かに生きる」

ミニマリズムと聞くとモノを持たないことを指すように感じる人が多いと思います。

私自身、ミニマリズムについて知る前はモノを持たない簡素な暮らしをしている人をイメージしていました。       しかし、ミニマリズムについて様々な書籍を読み進めていく中で、ミニマリズムとは自分の人生において必要のない物事を選択肢から外すことで自分のやりたいことや必要なこと以外を考えなくてよい状態にすることだと気づきました。
これはモノだけでなく、人間関係にも応用できます。人間関係をミニマリズム化ために私は以下の2点を心がけています。

  • 全員に好かれなくていい
  • 付き合う人を選ぶ

これらを意識することで多くのストレスと原因となる人間関係で悩むことがグッと減ります。

全員に好かれなくていい

以前の私は、
「相手の期待に応えなきゃ嫌われる」
「頼まれごとは全部応えなきゃ仕事がやりづらくなる」
と思い込んでいました。

実はこれ、自己肯定感を“他人の反応”に預けていた状態だったんです。

でもある日出席した講演で講師の方が言っていた
全部が全部、自分でコントロールできるわけじゃないよ。
“一生懸命話を聞いた”とか、“自分なりにできることはやり切った”って思えるなら、それで充分。」
という言葉に、肩の力がふっと抜けました。

それからは、「自分ができることをやったら、あとは割り切る」というスタンスを意識するようになりました。
すると不思議と、相手の気持ちを必要以上に深読みして、不安になったり落ち込んだりすることが減ってきたんです。

たとえば、同僚や多職種の人に対して「ここまでが自分の役割です」と最初にきちんと伝えるようにしたことで、後からの誤解や期待のズレによるトラブルも少なくなりました。

“自分は自分、他者は他者”
このシンプルな境界線を持つことで、人間関係は驚くほど楽になります。

もちろん、今でもすべてがうまくいくわけじゃありません。
けれど、**「やれるだけのことはやった」**と思えることが、自分を支える確かな土台になっています。

「全員に好かれなくていい」
これは、冷たい言葉じゃなくて、自分を守るための優しい考え方です。
もし今、あなたが人間関係で疲れているなら――この割り切りの考え方を、ちょっとだけ取り入れて、
”全員に好かれる自分”を捨ててみてください。

付き合う人を選ぶ

もう一つもうひとつ、大切にしているのが「プライベートの人間関係を見直すこと」です。

たくさんの人と付き合うほど、ストレスを感じる機会も自然と増えていきます。
これは単純に、「母数が増えると、合わない人に出会う確率も上がる」からです。

では、どうすればいいか。
答えはシンプルで、「付き合う人を選ぶこと」。

福祉職のように、利用者さんやご家族、関係者など多くの人と関わる仕事では、関係を「減らす」という選択肢はなかなか持ちにくいですよね。だからこそ、プライベートくらいは「自分が心地よくいられる人」とだけ関わるという意識が大切になります。

ぼく自身、以前はプライベートで定期的に会っていた友人との関係に、どこか疲れを感じていました。

会えば楽しいことももちろんあったんですが、予定を立てるたびにすべての段取りを自分がしなければならず、しかもそれに対して感謝されることもなくて…。
毎回どこかイライラして、会った後はどっと疲れてしまう。そんなことが何度も続いていました。

あるとき、「これって、本当に今の自分にとって必要な関係なのかな?」と立ち止まって考えてみました。
結局、その人とは少しずつ距離を取るようになりました。

距離を置き始めてすぐは「声をかけた方がいいのか…」と迷うことはありましたが、実際に関わらなくなっても特に困っていない自分に気づけたんです。

それどころか、空いた時間で自分の好きなことに取り組めたり、心を落ち着ける時間が持てるようになりました。

「本当に会いたい人とだけ会う」という選択をすることで、人付き合いのストレスが大きく減りました
惰性で続けていた関係を見直すだけで、こんなにも心が軽くなるんだと驚きました。

私たちは、仕事ではどうしても人と関わらなければならない分、プライベートでは「自分の心を守る」ための選択をしていいと思います。ぜひ、必要か迷っている人間関係があれば、一度立ち止まって考え、”不要な人間関係”を捨ててみてください。
そのためにはスマホからSNSアプリを消すこと、LINEの友だちやトーク画面を整理することも一つの手段です。

自分をすり減らさない選択を

人間関係は、仕事と暮らしを支える土台です。
ミニマルに整えることで、支援職のストレスは確実に減らせます。

福祉職で働かれているあなただからこそ、“やさしさ”が自分を追い込むこともあります

でも、無理して誰かに合わせすぎるより、
「自分らしくいられる関係」を選ぶほうが、結果的に支援にもいい影響を与えてくれます。

人間関係を見直すことは、自分を大切にする第一歩。

まずは一人でもいいです。
「この人といると、ほっとできる」
そう思える関係を大切にして、必要以上の関係を持たないことで、より豊かな未来がそこにはあります。

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